量的金融緩和後、初の日銀金融政策決定会合が4月10-11日に開かれ、福井日銀総裁の会見が11日午後3時半に予定されている。日銀理事の中には、先の量的金融緩和解除発表以来の異常な株価上昇に警戒心を持つ者も多いと聞く。一方、市場では長期金利が急上昇している。長期金利の指標となっている新発10年物国債利回りが一時1.9%に上昇(現在1.875%)した。長期金利の上昇は日本だけではない。米国債10年物は6日に4.905%で3年9カ月ぶりの上昇、ドイツ10年物国債も3.86%と1年5か月ぶりの高水準になっている。日米欧の金利が一斉に上昇に転じているのである。
そこへ金と原油の高騰が再燃してきた。金相場はNY先物市場で25年3か月ぶりに1オンス600ドル台(604ドル)をつけ、原油も本年2月以来の高値1バーレル68ドルになっている。金と原油の高騰は明らかにインフレのサインである。
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